2012年5月6日日曜日

機動戦士ガンダムUC

機動戦士ガンダムunicornは第二次ネオジオン抗争後の宇宙世紀が舞台である。ネオジオンの残党が抵抗を続けているが、テロリスト扱いである。大国同士の戦争はないものの、テロとの戦争を抱える現代的である。
ガンダムシリーズに共通するが、unicornでも連邦の腐敗は共通する。連邦上層部はネオジオンを人民の不満をそらす矛先として利用しているとほのめかされる。これもアルカイダや911事件に対する陰謀論と重なる。
敵勢力はネオジオン残党と弱体化しているが、それを補ってあまりある魅力がunicornにある。ラプラスの箱という宇宙世紀成立当初の謎が物語のバックボーンとなっているためである。地球連邦は成立当初から欺瞞を抱えていた。歴史的なスパンがあることで物語が重厚になる。
連邦が腐っていることは一年戦争から一貫しているが、アムロ・レイは連邦の欺瞞を認識しつつも、歯車に過ぎなかった。集団主義的な日本社会を反映した作品であった。しかし、日本社会にも個人主義が芽生えるようになってガンダムの主人公も変わった。0083の主人公は連邦の卑劣さに苦悶する。08MS小隊では敵兵と心を通わせる。ガンダムSEEDでは交戦中の二国に反旗を翻して第三勢力になる。ガンダムOOでは主人公らは最初から何れの国家にも属さない。ユニコーンの主人公も連邦軍に巻き込まれた形であるが、それに甘んじずにネオジオンと行動を共にする。腐った連邦の歯車で終わらない現代的な主人公である。敵を撃てないと情けない絶叫をする主人公は戦場ではあり得ないが、物語としては人間味があって好感が持てる。
ガンダム世界では腐った連邦とは対照的にジオン軍人が魅力的である。ユニコーンでは追い詰められたジオン残党の悲しさを描いている。林田力
http://hayariki.net/

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