2012年5月27日日曜日

三毛猫ホームズの推理で貧困ビジネス

テレビドラマ『三毛猫ホームズの推理』で貧困ビジネスの問題に迫った。表向きは格安住宅の提供を称し、劣悪な建物に拉致監禁する。人が住めるような環境ではない。生活保護費を詐取する。登場人物の台詞の通り、貧困ビジネスは尊い人の命を冒涜するものである。
悪徳業者の不正を追及するジャーナリストが悪徳業者から脅迫・攻撃される。これは林田力と共通する。林田力は東急不動産だまし売りやゼロゼロ物件業者の宅建業法違反など不正を追及しているが、ゼロゼロ物件業者と一体化した東急不動産工作員から誹謗中傷された。
貧困ビジネスは、そビジネスモデル自体が十分に悪質であるが、ドラマでは悪質な裏事情も暴く。建て替えしたい賃貸アパートのオーナーが追い出し屋を使い、他に住む場所のない住民を追い出す。住民が立ち退きに応じない場合は建物を放火する。住む場所を失った住民は貧困ビジネスの餌食になる。
現実にもゼロゼロ物件の追い出し屋や東急電鉄による大井町線高架下住民への追い出しが行われている。三毛猫ホームズは前クールの刑事ドラマ相棒やストロベリーナイトと比べてコメディー色が強かったが、今回は社会性が強まった。相棒は貧困ジャーナリズム賞を受賞している。テレビドラマによる貧困ビジネスへの切り込みに期待する。
貧困ビジネスに虐げられ、搾取された被害者が復讐を考えることは十分に共感できる。悪徳業者は追い詰められても「助けてくれ」と命乞いはするが、自分達の悪事への反省はない。この点は現実の悪徳不動産業者と重なる。宅建業法違反で業務停止処分を受けながら、ホームページで誤魔化したゼロゼロ物件業者もいる。
刑事ドラマでは、どのような理由であれ、犯罪は悪という結論にならざるを得ないが、貧困ビジネスの悪質さを踏まえるとフラストレーションが溜まる。今回は悪徳業者への一定の復讐がなされた後で止めに入る。その点で悪人の首謀者だけが助けられた前回よりは、スッキリする。林田力

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