2012年5月28日月曜日

平清盛、保元の乱

平清盛の視聴率が低迷する理由は主人公の清盛に教養のないところである。保元の乱では両陣営で武士が夜討ちを進言する。悪左府は退け、信西は採用した。これが勝敗の決め手となった。ドラマでは悪左府と信西が同じ孫子の一節を引用しながらも反対の解釈を導き出す。古典的素養のある歴史ファンには味な演出であるが、問題は主人公の出る幕がないことである。折角、白河院の落としだねと設定するならば貴族的な素養を与えても良かったように思える。
保元の乱は武士の力を見せつけた戦争であった。武士の進言を採用した後白河天皇方は勝利し、武士の進言を貴族的な発想で却下した上皇方は敗北したという結末にも、それは現れている。ところが、ドラマでは武士の進言よりも、それを採否する信西と悪左府がクローズアップされる。ドラマの味な演出の中に主人公が入っていない点がドラマ低迷の要因ではないか。林田力

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