2012年5月10日木曜日

ジオンの残光・連邦の卑劣

ジオンの残光はOVAの0083の劇場版である。キャラクターの絵が劇画チックで固い印象を受ける。ニナ・パープルトンがナレーションを担当している点もオリジナル・ビデオ・アニメの筋書きを知っている身には「何だかな」となる。
それでも「ジオンの残光」との副題が0083の主題を見事に表している。一年戦争から第二次ネオジオン戦争まで、ジオンは一貫して主人公の敵勢力であった。しかし、ガンダムは単純な正義対悪の物語ではない。むしろ、主人公の属する地球連邦の方が抑圧者である。ジオンが連邦の支配から独立を求めることは当然である。主人公サイドと敵勢力の、正義対悪の当てはめに不整合がある。
ジオンの残光ではジオンを英雄的に描き、連邦を卑劣で腐敗した存在にする。連邦の腐敗を明示することで、従前のガンダムシリーズで主人公サイドが悪の側に属しているというフラストレーションを吹き飛ばす効果がある。林田力
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