2012年5月2日水曜日

ヨルムンガルド最終回

ヨルムンガルドの内容が分かり、物語が急展開すると思われたものの、ヨルムンガルドを実行した後の世界は描かれずに終わっている。世界をどうするかという作品ではなく、仲間達の絆の物語であった。
ヨルムンガルドが実行されても戦争という手段はなくならないとキャスパーは示唆する。ある手段がなくなっても、それならば他の手段を考えようとするものだからである。
これに対してココは恥という概念を提示して戦争がなくなることを期待する。ヨルムンガルドの結果を恥じる気持ちが生まれ、戦争をしなくなると。
ココの考えはロマンチックで、リアリズムの点ではキャスパーが上である。しかし、そのようなロマンチックな思想も必要である。広島が原爆ドームを残し、原爆ドームの景観を破壊する高層マンションの建設を中止させたことも、原爆投下という人類史の愚挙の恥の記憶を留めるためでもある。
問題に対して前向きで建設的な解決策を提示することが能ではない。恥の記憶を留めることも大切である。林田力
http://hayariki.net/

0 件のコメント:

コメントを投稿