2012年4月24日火曜日

平清盛

平清盛は日本初の武家政権を打ち立てた平清盛の半生を描く歴史小説である。一般に平氏は公家化して弱体化したと位置付けられる。本書では平治の乱で勝者になった清盛が武士の限界を悟り、積極的に平家の公卿化を推進する。
平家物語では奢る平家の中で良識派に描かれた長男の重盛は武士の存在意義を主張する人物となっている。藤原摂関家への復讐も武家の習わしを優先させたためである。
平氏政権末期の汚点とされることもある南都焼き討ちも、清盛の反乱鎮圧への強い決意の現れと描く。
「平家にあらずんば人にあらず」の言葉で知られ、おごる平家の代表格と見られる清盛の義弟・平忠時は縁の下の力持ち的な参謀と描かれる。
源氏の棟梁・源義朝は前半のライバルである。父子や兄弟間の骨肉の争いを特徴づける。後に鎌倉幕府を開くことになる源頼朝は兄弟への冷酷さで有名である。それは頼朝個人の性格というよりも源氏の伝統であった。林田力
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