2012年4月13日金曜日

トリコでグルメカジノ決着

トリコの最新刊でグルメカジノの対決が決着した。神経衰弱的なゲームの対決で、頭脳戦や心理戦の要素もある。この話が週刊少年ジャンプで連載されていた当時、「めだかボックス」でも神経衰弱的なゲーム対決が繰り広げられていた。また、キメラアントとの死闘が終わった「ハンターハンター」ではアルカの能力の謎解きという頭を使う内容になった。
少年マンガの王道はバトルであり、トリコは間違いなく王道作品であるが、他のジャンプ連載作品と重なって頭脳戦を展開したことは興味深い。
この巻の敵キャラクターは、いかにも悪役という外観である。ところが、戦いの後は、あっさりと「昨日の敵は今日の友」状態になり、物足りない。「昨日の敵は今日の友」は、かつての少年マンガでは定番の展開であった。攘夷を叫んだ幕末の志士が文明開化を主導し、鬼畜と罵った米国を戦後は世界で最も強固な同盟国と呼ぶ無節操で歴史性に欠ける日本人のメンタリティには合っている。
しかし、過酷なイジメなどの現実と直面する現代の子ども達にとって「昨日の敵は今日の友」展開はリアリティに欠ける。実際、圧倒的な人気を誇る尾田栄一郎「ワンピース」では敵キャラクターと仲間になるキャラクターでは最初から役回りが異なっている。ニコ・ロビンのように敵陣営に属していた仲間もいるが、本気で主人公達とは戦っていない。
その意味で、この巻の展開は安きに流れた嫌いがある。一方で料理人の才能への感動を改心の理由としており、グルメに価値をおく作品としては納得できる内容になっている。林田力
http://hayariki.net/

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