2012年3月3日土曜日

アニメ『AKB0048』にみるAKB48の反メジャー性

AKB48を題材にしたテレビアニメ『AKB0048』の主要登場人物の声優が3月2日に発表された。現在のAKB48メンバーの襲名者である11代目板野友美役に植田佳奈、5代目高橋みなみ役に白石涼子、8代目小嶋陽菜役に能登麻美子が起用される。アニメは4月29日に放送開始予定である。

『AKB0048』(エーケービー・ゼロゼロフォーティエイト)は人気アイドルグループAKB48の派生作品であるが、単なるアイドルの人気便乗作品ではない。近未来の宇宙を舞台とするSF作品である。芸能活動が非合法化された世界で、危険を顧みずに違法を覚悟で公演し、ファンに夢と希望を届けるアイドルAKB0048の活躍を描く。

AKB48は今や押しも押されもせぬトップアイドルである。マスメディアの作出するブームに乗っかり、握手権などのシステムはAKB商法と批判・揶揄され、商業主義の権化のように見られている(林田力「AKB48プロジェクト義援金にAKB商法への期待高まる」PJニュース2011年3月18日)。

http://www.pjnews.net/news/794/20110317_4

福島第一原発事故後は脱原発ソング『ダッ!ダッ!脱・原発の歌』を発表して社会的発言を深めるアイドルグループ・制服向上委員会と対比する形で、体制寄りのメジャーな存在としてAKB48が槍玉に挙げられることもある。

しかし、そのようなAKB48理解は一面的である。もともとAKB48は秋葉原というローカル劇場で公演を繰り返していたグループである。マスメディアに露出して売るという商業主義的路線の対極に位置する。そのようなAKB48の反メジャー的な精神を『AKB0048』は設定で巧みに昇華させている。

当然のことながら、『AKB0048』にはAKB48とは異なる設定がある。記事で注目された相違設定の一つに襲名制がある。前田敦子や大島優子のような現在の人気メンバーの名前が歌舞伎役者の名跡のように襲名されている。冒頭の11代目板野友美や8代目小嶋陽菜などである。

AKB48はモーニング娘。と同じくメンバーが入れ替わるユニットと認識されているが、初期メンバーが全員卒業しているモーニング娘。とは異なり、未だ代替わりをしていない。神7に代表される初期メンバーが現在でも人気の中心である。芸能プロダクション的には個人に依存せずに売れる仕組みを作りたいと考えているだろうが、AKB48は個人の才能に依存している。襲名制という考え方はAKB48の人気持続の方向性のヒントになり得る。
http://hayariki.net/akb48.html

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