2012年2月12日日曜日

遅刻癖を切り捨てる道徳的健全

ケネディ大統領の言動を手本として支持されるリーダーになるための秘訣をまとめた書籍である。逆説的な見出しが並んでいるが、内容は意外にもまっとうなものが多い。ケネディは○○と言っているが、危険なので××がいいという箇所もあり、ケネディを取っ掛かりとしながらも著者の哲学を全面に出している。
リーダーになるための表面的なテクニックを提示するが、その背後にある著者の道徳観念は健全である。たとえば遅刻をする人間への否定的評価は複数箇所で登場する。普段は温厚で平和的な著者でるが、時間や約束を守らない相手には鬼のように怒ることを正当化する。また、口では立派なことを言っている相手でも遅刻癖があれば、その事実から決定的評価を下す。
本書の提言には相互に抵触しかねない内容もある。たとえば福島第一原発事故で情報隠しが批判された東京電力を反面教師とし、悪い情報は早く伝えるべきとする。ところが、他の箇所では上手な嘘が付けるように日頃から準備しておくことを推奨する。真実は一つで自分の考えだけが唯一絶対というような幼稚な愚かさとは無縁である。林田力
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