2012年1月26日木曜日

東急の住民追い出しで住民貧困化

安部芳裕講演会。世界超恐慌、中東大戦争が起こる。これからはアノミーの時代に入る。これまでの権威が通用しなくなる。東日本大震災で、あまりにも政府の対応、マスコミ報道が酷い。時代の潮流をつかむには社会システムを把握する。仕組みを学び、歴史に学ぶことをスタンスする。歴史は螺旋状に繰り返す。全く同じように繰り返すわけではないが、過去の延長線上に現在がある。
現代社会で影響を与えるシステムは金融である。自給自足から物々交換。交換手段としての貨幣が登場し、分業が進む。最初の貨幣は米のような商品貨幣。時間の経過により、劣化する。携帯性が悪い。そのため金属貨幣が登場する。価値を蓄えることができる。昔は取引のために重さを量り、品質を調べていた。そこで鋳造貨幣コインが生まれた。貨幣発行権が権力者に集中する。金は支配の道具になる。神のような力を持つ。
中世は金貨が最高の貨幣であった。金持ちは金細工師の金庫に金貨を預けるようになる。預かり証を発行する。この預かり証が紙幣として機能するようになる。
金細工師の中には金庫に保管されている金貨を貸し付けて利子を取るビジネスを始めた。これが金融ビジネスの由来である。信用創造は実は詐欺である。人の金貨を黙って貸し出している。
紙幣を持っている人が一斉に引き出しに来ると困る。取り付け騒ぎである。この場合は一時的に他の銀行から金貨を借りて凌ぐ。後ろめたいことをしている銀行家が秘密のカルテルを作る。
銀行家の大半はユダヤ人である。ユダヤ人に許された職業はキリスト教徒に禁止された利子を取る仕事であった。ユダヤ教も利子を禁じていたが、異教徒から利子を取ることは認めていた。
資本主義発展の歴史。エンクロージャー囲い込みがイギリスで起こる。農地を追放された農民が後の労働者階級になる。産業革命から帝国主義になる。
世界初の株式会社が東インド会社である。政府から貿易の独占権、植民地の行政権も得る。多国籍企業の原型で、エンクロージャーのグローバル化。土地を追い出された植民地住民が労働者として組み込まれる。
林田力コメント。多国籍企業とエンクロージャーを重ね合わせる着想は新鮮である。現代日本でも東急グループは東京都世田谷区の二子玉川ライズや品川区の大井町で住民を追い出し、住民の貧困化を進めている。
http://hayariki.net/
バブル経済。チューリップの球根が投機の対象になる。借金をして投機し、破産者が続出する。これはオランダが没落し、覇権をイギリスに譲る一因となった。
国家と銀行家の間の協定で中央銀行ができる。中央銀行が発行する紙幣の裏付けは国債。国の政策を銀行家がコントロールするようになる。現代も変わらない。オバマ大統領もウォール街からの献金で成り立っている。金融危機で国民ではなく銀行を救済した。政治献金は合法的な賄賂である。
預金通貨の方が現金通貨よりも大きい。現金はマネーサプライの二十分の1程度しかない。金は借金から成り立っている。借金と金は表裏一体である。金があるというのは誰かの借金である。借金が大きくなると破産する企業が出てくる。破綻企業が増えると政府が借金して景気対策する。政府の借金が増えると増税という話になる。これが日本やアメリカ、ヨーロッパの現状である。返済能力を超える借金をすれば必ず破綻する。
担保流れを最初から目的として貸し付けることをウォール街の陰謀で羊毛刈りという。
企業活動の収益の少なからぬ割合が銀行への利子返済に充てられている。消費者が購入する消費財の三割程度である。これは銀行が消費者に課す消費税と言える。
アメリカの世界恐慌で銀行や企業が数多く倒産し、寡占化が進んだ。世界恐慌も意図的な羊毛刈りではないか。
ナチスドイツは積極財政で失業者を激減した。日本は高橋是清が日銀に国債を引き受けさせて世界一早く大恐慌を抜け出すことができた。
アダム・スミス国富論に「見えざる手」が大きな影響力を持っている。市場原理主義の神話。キリスト教世界観にマッチした神話。科学的には証明されていない。実際は貧富の格差が拡大し、階級対立が激化した。マルクスが登場する。マルクスは無神論者であるが、ユダヤ・キリスト的な世界観の影響を受けている。エデンの園、最後の審判で千年王国。原始共産制。プロレタリア革命による共産主義社会という地上の楽園。ところが、実際の共産主義国家は官僚による恐怖政治・計画経済であった。
新自由主義が最初に実践された国は途上国である。IMFが推進した。途上国を債務で縛り、支配する。構造調整プログラムを押し付ける。緊縮財政。福祉切り捨て、間接税の増税。規制緩和。金融・投資・貿易の自由化。これによって途上国はますます厳しくなった。
アメリカは第二次世界大戦で戦場にならず、世界中から金が集まった。世界の基軸通貨になる。貿易の決済はドルで行われる。ベトナム戦争の戦費調達でドルが世界中に撒かれた。ドルは金と交換できないとニクソン大統領が唐突に決定した。金の裏付けを失った。今のドルの基軸通貨の根拠は石油決済ができることである。
日本は貿易黒字をため込むが、アメリカの国債を買い、アメリカに投資する。アメリカ経済にドルを戻している。

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