2011年11月10日木曜日

商業の活性化は疑問の二子玉川ライズ

ウ 商業・業務の活性化

すでに述べたとおり,既存の駅前の商店等を�−b街区に追いやり,駅前ビルを東急が独占するような本事業は,一時的には繁盛することはあっても,特定の大企業に依存した街の繁栄が持続的な商業業務の活性化につながるかどうか極めて疑問というべきである。

エ 大規模未利用地の活用

この「大規模未利用地」は前述したとおり都市公園としての都市計画がなされていたもので,あたかも他に活用方がないかの如き,上記のような記載は極めて恣意的なものと言うべきである。

オ 土地の合理的な高度利用

土地の高度利用は,土地の経済効率を高め,その資産価値を上昇させる。これは土地の権利者の個人的利益を増大させるものであり,それ自体は公共的利益とは無縁である。むしろこれと対立的な影響を伴うことが多い(例えば高層建物が建つと,日照,風害,電波障害,圧迫感など周辺に様々な否定的影響が生じる)。そこで法は「合理的かつ健全な」高度利用,すなわち公共的利益に貢献するような高度利用でなくてはならないとしているわけであり,それを受けて「再開発地区計画の手引き」(甲118)などに見られるように,そのための判定基準が検討されているのである。本書面ではこのような判定基準に則して具体的な検討を行ってきたのであり,このような中身抜きに「合理的な高度利用」の文字面だけを並べて,公共的な目的に資するかのように取り繕っても意味はないのである(もっとも上記「目的」の記載には,「かつ健全な(高度利用)」という一節が消えていることは,本事業の実態を示すものということであろうか)。

0 件のコメント:

コメントを投稿