2011年11月12日土曜日

ワンピース64

不評も多い魚人島編であるが、この巻から敵味方が明確になり、麦わらの一味が戦闘に本格参入する。虐げられた多数の人々の想いを背景にしてルフィらが戦う構図は過去にも描かれてきたワンピースの定番である。
魚人島編が盛り上がりに欠けることは当然である。物語において最初から魚人島は新世界への通過点という位置づけである。ワンピースではグランドライン一周という目的は提示されているが、そこに至る経路は明示されていない。ログ任せの航海を続けていた。先が見えない冒険に比べて、新世界へ出るための魚人島が盛り上がらなくても無理がない。
さらに敵のボスキャラの小物感がある。ホーディーはルフィがグランドラインに入る前に倒したアーロンから見れば洟垂れ小僧に過ぎない。ルフィにとっては格下の相手である。ありきたりのバトル漫画では次々と強敵が登場する強さのインフレの宿命にある。ホーディーもアーロンの兄貴分だったジンベエを瞬殺するほどの力を示したならば、バトル漫画らしいが、ヒエラルキーが崩壊する。林田力
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