2011年10月8日土曜日

二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書(2) 公害防止計画等との整合性

(2) 公害防止計画等との整合性を求める法の趣旨

ア 都市計画法第13条1項本文の趣旨

都市計画法第13条1項本文は,都市計画が,国土計画や公害防止計画を含む地方計画,道路,河川等の施設に関する計画に適合するとともに,当該都市の特質を考えて定めなければならないとしている。そして,さらに,「この場合においては,当該都市における自然的環境の整備または保全に配慮しなければならない。」ことを注記している。

国土の利用方法を方向づける都市計画は,当該都市計画区域はもちろん,その周辺も含む広い範囲にわたり影響を及ぼすこととなり,国土計画をはじめとする様々な計画と矛盾したりその計画の目的を阻害するおそれもある。そのため,他の様々な計画を妨げることがないよう,整合性が必要なのである。そして,国土利用計画等との整合性を判断するに際しては,単に当該計画の明文の規定だけではなく,当該計画の目的とするところにも照らして判断されなければならない。

また,開発は,それによって人口や交通量の増加及び集中,排出される大気汚染物質やゴミ等廃棄物の増加を伴うもので,必然的に当該地域の環境に対する負荷を伴う。さらに,一度開発が進められ自然環境が破壊されてしまえば,これを元に戻すことは極めて困難である。そこで,都市計画法第13条1項本文は,わざわざ整合性を要する地方計画に公害防止計画を含むことを注記するとともに,とりわけ自然的環境の整備または保全については,厳しく整合性を判断しなければならない旨付言したものと解される。
http://www.hayariki.net/futako/

0 件のコメント:

コメントを投稿