2011年10月15日土曜日

ばくだん1巻

週刊少年マガジンで連載中の加瀬あつしの新作である。基本的に同じ著者の人気マンガ・カメレオンと同じノリである。ダメ高校生が運に味方されて成り上がる。大きな相違点は幕末の京都にタイムスリップしたことである。新撰組の近藤や土方が登場する。
カメレオンは主人公がヤンキーとして成り上がる作品であるが、連載の長期化によってヤンキー自体が時代遅れの恥ずかしい風俗になった。それにはカメレオンも敏感で、後半ではヤンキーが時代遅れであることを風刺する自虐的なギャグも描かれた。さらにラストは大学受験というヤンキーとは無縁のイベントが展開された。これは現代におけるヤンキー物の行き詰まりを象徴する。
http://hayariki.net/
これに対して、ばくだんは幕末を舞台に新撰組の面々をヤンキー風に描いている。ヤンキーが時代遅れになったならば、過去を舞台に描けば新鮮になる。武士以上に武士らしさを追求した新撰組をヤンキーにたとえることは、新撰組ファンには噴飯ものであるが、ヤンキー物を描いてきた漫画家なりのユニークな歴史観の提示である。林田力

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