2011年9月19日月曜日

二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書:法的義務

ウ 原判決は,この他,本件設立認可の対象となった事業計画において,補助金等が支出されるべきことが定められていることも根拠に掲げている。

その趣旨は明確ではないが,設立認可によって被告世田谷区長らは事業計画に従った支出をなすべき義務を負うに至ったことが,先行行為を尊重すべきことの根拠となるとの考え方によるものであろう。

しかし上記八ツ場ダムの事件で明らかにされたとおり,先行処分が財務会計行為者に,法的義務を発生させるかものかどうかは,先行処分が無効であった場合の財務会計法規上の義務の内容とは関係がない。この点でも原判決の理由付けは全く理由になっていない。
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/mansion.html
本件の場合,事業認可決定によって世田谷区長らに支出すべき法的義務が直ちに生じるものかどうかは疑問があるが,いずれにしてもその根拠となる処分が無効であった場合は法的義務が生じる余地はないのであるから,そのような場合如何なる財務会計法規上の義務を負うのかは,関係法規全体を十分に検討して定められなくてはならないのである。

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