2011年7月21日木曜日

アリアドネの弾丸・二話

医療機器のシステム・エンジニアが死亡していた。
白鳥。警察には情報を隠蔽する権利があるって本気で思っているんだ。
ほっといたら、いつまで経っても、この国は変わらない。
前回は死因究明に威力を発揮したAIであったが、今回は事件を見落とし、弱点だらけのAIとバッシング報道されてしまう。
そこにはAI導入に不満な警察の暗躍があるが、本来はAIセンターの手柄であって、警察の失点である。警察は事件性なしと判断しており、事件性を見抜けなかったAIを批判する資格はない。AIセンターは承諾解剖の端緒になっている。解剖で外傷が発覚した後も、警察は積極的に捜査せず、事件解決はAIセンター側の人間である白鳥の閃きのお陰である。しかし、弱点だらけのAIと報道されたならば、愚かな大衆はAIはダメだと思ってしまう。ここに既得権を守る権力のなりふり構わない嫌らしさと、情報操作の怖さがある。
もともと白鳥の問題意識は、不審死体であっても警察の事件性なしとの予断で調べられずに真相が闇に葬られる死因不明社会にある。AIは手段である。法医学者は解剖の優位性を主張するが、コストや遺族感情などの問題で解剖の徹底が困難であることが出発点である。解剖が難しいから、まずAIとなるのであって、AIと法医学は根本的には対立関係にはない。むしろ第一話のようにAIの結果に基づいて解剖が行われ、AIは解剖率の向上にも寄与できる。
それでもドラマでは島津が、AIがあれば解剖は不要というスタンスであるために法医学者の反発を招いている。法医学者が怠慢などから事件性を見落とすようなことがあれば、解剖よりもAIが優れているということになるが、これまでのところ、それはない。法医学者のスミレは裏がありそうであるが、解剖医としては有能な設定である。

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