2011年6月1日水曜日

『江〜姫たちの戦国〜』第15回、戦が嫌いな戦国時代劇:林田力

『江〜姫たちの戦国〜』第15回、戦が嫌いな戦国時代劇
 NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の第15回「猿の正体」が、4月24日に放送された。今回は佐治一成(平岳大)と離縁させられた江(上野樹里)が羽柴秀吉(岸谷五朗)に復讐するため、秀吉の弱点と正体を調べて回る。紀州攻めや四国攻めが行われた時期であるが、合戦シーンはなく、既存の時代劇的な価値観を覆す戦国現代ドラマになった。

 この戦国現代ドラマでは才人・石田三成(萩原聖人)も江の前では形無しである。三成は人を見る目の確かさを称賛するために、自分の出世話を披露する。茶を所望した秀吉に対し、飲みやすいように最初は温めの茶を出したというエピソードである。これは三成の才覚を示す話であるが、本人の口から語らせると効果半減である。江に「全部そなたの自慢話ではないか」と一喝される。

 このように有名な歴史的エピソードを登場させつつも、定説とは異なる文脈で利用する点が『江』の特色である。過去にも市が小豆を織田信長に送るエピソードや、信長が敵将の頭蓋骨を盃にするエピソードで新鮮な解釈が提示された。
http://npn.co.jp/article/detail/93681338/
『義風堂々 前田慶次酒語り』第1巻、『花の慶次』を大胆に再構成
 武村勇治が『月刊コミックゼノン』で連載中の歴史漫画『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り』第1巻が、4月20日に発売された。『義風堂々』は原哲夫の人気漫画『花の慶次 雲のかなたに』のスピンアウト作品で、原作者に原と堀江信彦が名を連ねる。前田慶次の莫逆の友・直江兼続の人生を描く。

 もともとは『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り』と題して『週刊コミックバンチ』で連載されていた。晩年の慶次が若い頃の兼続の人生を語るという形式で、新発田重家の乱の鎮圧までを扱った。兼続は前田慶次に会う前であり、基本的に本編で慶次は登場しない。

 掲載誌を『月刊コミックゼノン』に移した『酒語り』では、慶次と兼続が酒を飲みながら、二人が出会った後の出来事を昔語りする。『花の慶次』の出来事を、兼続を主人公として再構成する。『花の慶次』ファンにとっては懐かしさもある内容である。

 前田慶次は原哲夫作品において最も成功したヒーローである。圧倒的な強さだけでなく、清々しい性格が周囲を魅了する。原哲夫の代表作と言えば『北斗の拳』であるが、キャラクターのインパクトは主人公のケンシロウよりも、ラオウを筆頭とする脇役陣が強い。『北斗の拳』の世界観を継承した『蒼天の拳』の主人公・霞拳志郎の性格は、ケンシロウよりも慶次の影響を受けたものになっている。(林田力)
http://npn.co.jp/article/detail/89898217/

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